「生きててよかった」と心の底から思えるようになった理由

さわとんの先日の投稿に、1年以上かかったけど、生きてて良かった、助かって良かったって心の底から思えるって書いてありましたが、そう思えた理由、きっかけをもし良かったら教えていただけますか?」
 
 
という質問を頂いたので、今この質問を頂いて伝えたいなと思ったことを質問くださった方をイメージしながら書いてみます。改行なしで浮かんだままに書いてみます。
 
 
ぼくは過労と心労がきっかけ(もっと深い原因は、他者や普通を意識しすぎて自分がなくなってたこと)でうつになって抜けるまで5年半かかりました。マンションの最上階から飛び降りた、というのがわかりやすいけれど、5年半の状態はそれぞれでいい時もあったけど家から出られなかった時、外の日差しが精神的にもまぶしすぎてカーテンを開けられなかった時、コンビニに言ってもドキドキして店員さんとやり取りできなかった時もありました。
 
 
そのようなところから抜けて「生きててよかった」と人生が楽しくなったきっかけはほんと色々なんです。そしてこれから書くことが本当にきっかけなのかもよくわからないんです。
 
★うつの時におばあちゃんに席を譲ったら30回以上も「ありがとう」と言ってもらえてこんな自分でも役に立ったと思えた、存在価値を感じられた。
 
★難病の潰瘍性大腸炎になり大腸全摘という手術をすることになり、大腸がなくなったことで水分を吸収してくれなくなり常に下痢でトイレの回数は1日30回を超えた。そのトイレの回数が半年後に30回から10回に一気に減った。びっくりした。小腸が大腸の代わりをしてきた。死にたいと思ってるのにこの体は生きたいと思ってる。人間ってすげーなって思った。じゃぁまぁ体は生きたいと思ってるから生きようかと思った。そして思った。小腸という隣の臓器が無くなった大腸という臓器を補ってる。自分もこうして支え合えればいいのかな。得意なところで役に立って、苦手なところは頼ればいい、それまで頼るのが苦手だった自分が少しずつ頼ったりSOSを出せるようになった。
 
★それまでの数年の経験でどんなにひどい状態でもある薬を飲むとちこょっと楽になるとわかってたのは支えになってた。実際に効いてたのか気持ち的なものなのかはよくわからない。
 
★ずっとぼくが元気になって欲しいと当時ぼくが離婚して一緒に住んでた母がうつ病の本をたくさん読みながら寄り添って傾聴したり鬱に良さそうな料理を作ってくれたり色々やってくれてたけど、ある時からそれが減った。あまりかまわなくなった気がした。ぼくへの矢印が減って自分が楽しいことをし始めたり。結果的にはそれがよかった。それまでは「早く元気になって欲しい」という気持ちが逆にプレッシャーにもなっていた気がする。でも逆に放っておかれたことで「そのまんまでもいいんだよ」「うつのあなたでもいいよ」ってそんな無言のメッセージを感じた。
 
パッと思いつくきっかけはこんな感じで、でもきっかけはきっかけで上記のことで黒が白にいきなり変わったわけでもないんです。
 
 
ただ言えることは、上記のようなことを通じて「今の自分で生きるしかねーな」って割り切れるようになって来たこと。よし、この自分で生きるんだ、って前向きな感じというよりは「生きるしかねーな」っていうちょっと消極的な受け入れって感じがあってると思います。この自分で生きるしかないと割り切った、もっと言えば「諦めた」って感じが近いと思う。元の笑顔だった自分には戻れない、すごい人のようにもなれない、もうこの今の自分、もう職も何もないけど、この自分で生きるしかない。そう諦めた。諦めるとは明らめる、大事なことを明らかにして生きることと後日教えてもらいました。
 
 
そうすると、うつの影響もあり自分の中で❌が無数にあったものが少しずつ❌が△になっていく感じがして。いきなり⭕️が増えたなんてことは全くなくて。⭕️が増えたというよりは❌が減って△的な感じが増えた。それでこのまんまひっくるめて△も❌もひっくるめてこの自分でOK、それが自分、というかこの自分で生きるしかねーなと。まぁこの自分だけは死ぬまで切り離せないから、だったらまぁこの自分に嫌だ嫌だ言って苦しめる傷つけるよりはそれなりに付き合って生きていけばいいかなと。そういうふうに自分を受け止められるようになってから少しずつうつっぽさは消えていきました。うつでも本が読めるときは色々な自己啓発的な本を読んだけど、そのどこにでも書いてあった「今の自分を受け入れる」みたいなことがようやく体感的にこんな感じかなとわかった感じがして。
 
まぁこんな感じです。
 
今ぼくが「生きててよかった」って思えるのは、シンプルに言えば日々が楽しいと感じられるから。うつになる前のような人の目や一般常識を意識して波風立てないように、、みたいな生きづらさも今はほぼなくなって。ただ、理想の自分になれたとかじゃなくて、うまくいかないこともたくさんあって。自分のど真ん中を生きるとむしろその方が多いかも、それもひっくるめて楽しんでる感じかな。でも、たくさん自分と向き合ってたくさん自分と会話して、そしてそんな自分を受け入れてくれる人がいて、この自分でよかったなって思うし、この自分と最後まで生きるぞーって感じかな。そうなれて、生きててよかったって言葉がスッと出るんだと思います。

「生きていてよかった」そうみんなが思える社会になったらいいな


7/29設立&活動開始
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